死者が出た時に、通夜の前に、菩提寺の僧侶に枕経を読んで貰う最初の仏事が行われますが、この際、遺体を北枕にし、顔に白い布をかけるのは誰しもご存知だと思います。
枕を北にするのは、釈迦の入滅に由来していると云います。釈迦が北を頭にして死去した事から北を頭にするのは死者を意味すると考えるようになったからですが、神式でも同じように北枕にしますから必ずしも仏式だけの習慣ではないようです。
いずれにしろ、死を忌むことから、北枕は縁起が悪いこととされ、死者の極楽往生を願い遺体を安置する際のみ許されていました。
私はもう十数年北枕で寝ています。北枕で寝た方が心身が休まるからです。頭を東に向けて寝ると身体が休まらないのですが、北枕で寝ると休まるのです。
因みに枕も、これ又十数年していません。人間は何故、枕をするのでしょうか、私もまた、生まれてからずっと枕をしてきましたが、枕をすると頭に血液が循環しにくくなるように感じています。また、頸椎もずれやすいと感じています。枕をしなくなってから身体の不調が消えました。
枕をしている人に、朝起きた時の首・肩・腰の痛み、さらには片頭痛に悩まされている人が案外多い。枕が合わないのが原因と考えられます。枕は人間の歴史とともにあり、古代エジプトの墳墓からも出土されていますから、人間にとって枕は必需品なのでしょうが、枕のせいで首の頭痛とも言うべき「大後頭神経痛」になっている人が多いのは事実です。
頸椎の7つの骨の間には「つい間板」があり、骨の隙間からは「神経」が頭や肩・腕などに伸びています。睡眠中に十分首が休まっていないと、首の筋肉が緊張してこれらの神経を圧迫します。これが「大後頭神経痛」と呼ばれる片頭痛のような症状や、肩こり・腕のしびれの原因となるといわれています。「枕」の語源は魂の休むところ「たまくら」(霊倉)といいますから、人間には必要なものですが、合わない枕は健康を損ねます。私のように枕無しで寝るのも一つの選択だと思います。